近代短歌の行く末

近代短歌の行く末 · 17日 7月 2021
近代短歌から現代短歌へ
 我々あさかげ短歌会はアララギ派系島木赤彦を祖とし、昭和31年横浜に誕生した短歌結社です。  当然のように創設当時から赤彦の提唱する「澄み入る短歌」の教えを踏襲し、文語調旧仮名の深みの有る短歌を目指し、編集委員の各先生方が指導されてきました。  その指導体制は綿々と続き、今でも会員のほとんどが定是のように捉え、守って参りました。  しかし、現在は会員の高齢化が進み、時流に乗った新しい現代短歌という「口語調現代仮名遣い」のいわゆる現代の若者でも詠める分り易い短歌を目指す会員がほとんど居ないため、若い会員が入会する機会を自分たちで無くしていた事にやっと気付きました。  世の中の新聞五大紙の歌壇に取り上げられているのは、今では八割以上口語調現代仮名遣いの短歌です。  我々あさかげ短歌会も、今梶を切らなければ新会員獲得を逃し、衰退の一途に甘んじる事覚悟しなければなりません。  あさかげ短歌会は今からでも若者たちの分り易い短歌を受け容れ、旧来の我々も勉強して現代短歌を作っていこうと考えています。  是非短歌に興味をお持ちの方はご連絡頂きたいと思っています。  あさかげ短歌会代表 矢野康史